理容師になるために必要な試験
理容師になるには、理容師国家試験に合格をして国家資格を取得しなければなりません。
理容師は国家資格がなければ就くことができません。
国家試験は厚生労働省が指定した試験機関の財団法人理容師美容師試験研修センターによって実施がされています。
試験はセンターが定めている養成施設などの受験会場によって学科と技能の試験を受験しなければなりません。
学科は毎年3月と9月の年2回、実技は1月と8月の2回に行われます。
学科試験は実技試験より合格ラインは高いですが、1科目でも0点があれば不合格となってしまいます。
そこで、日頃からしっかりと試験対策を進めておき、知識を正しくインプットしておくことが必要です。
実技試験の課題は「第1課題」「第2課題」「理美容を行う場合の衛生上の取扱」という3つの課題になっています。
すべての課題で合格点数を取れなければ合格となりません。
そこで、苦手な分野のある人はその部分を重点的に対策をして全てバランスが取れた技能を身につけておくことが必要です。
理容師試験の受験者数
2月実施の国家試験の受験者数は増加傾向にあったのですが、平成27年度の試験ではここ10年で最も少ない受験者でした。
8月受験についても受験者数は減少傾向にあり、平成27年度の8月実施の試験では受験者が1000人を割っています。
受験者の増減に関わらず、2月試験の合格率は60パーセントから80パーセントを推移している状態です。
それに対して、8月試験では合格率が50パーセントから60パーセントを維持している状態が続いています。
試験を受けるにあたってどちらのほうが有利や不利ということはありません。
きちんと準備をして万全の体制で試験に臨めばいつ受験をしても自ずと合格をすることができます。
そこで、学科試験の科目の勉強を過去問や学校のテキストを元に繰り返しおこなったり、実技のシミュレーションを繰り返したり、必要に応じて友人に依頼をして練習をさせてもらったりということを繰り返し、しっかりと実力を身につけておくことが重要となります。