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医者イメージ

歯科医師の資格について

コンビニの数よりも多いと言われる歯医者。

それだけ多いということは、勤務する歯科医師の数も多いということ。

それほどまでに歯科医師が多いのには何か理由があるのでしょうか。

意外に知られていない歯科医師になるまでの過程と、国家資格としての歯科医師の難易度を見ていきましょう。

歯科医師になる方法

歯科医師になるためには、歯科医師国家試験に合格し、歯科医師資格を取得する必要があります。

歯科大学、または大学の歯学部などで6年間かけて学び、資格取得後は指定の病院や診療などで臨床研修を受けなければなりません。

臨床研修の期間は1年以上となっており、歯科医師を志してから歯科医師として活躍できるようになるまで、最短でも7年はかかる計算になります。

歯科医師養成課程を持つ大学は全国に計29機関あります。

うち国立が11機関、私立が17機関、残りは公立の1機関となっています。

国立大学に関しては北海道から鹿児島まであり、もちろん首都圏にもあるため日本中で歯科医師を目指す学びの環境があります。

国家資格の難易度

合格率は65.0%(2017年に発表された歯科医師国家試験の結果)と言われており、同時に発表された医師国試の合格率88.7%と比べるとかなり低く、難易度は高いといえます。

以前までは9割以上の合格率が続いていましたが、過剰に増えすぎている歯科医師の現状を鑑み、増加を抑止しようという国の動きがあります。

歯科医師国家試験は非常に狭き門となりつつあり、街に歯医者が多い実情とは逆に、これから歯医者になろうとする人にとっては険しい壁となっています。

歯科医師の仕事、勤務先

歯科医院にも種類がありますが、一般的な歯科医院に努めている場合の仕事内容は、歯の治療と口腔内疾患の予防が主となります。

歯の治療は虫歯の治療、歯周病の治療、歯茎に関する疾患の治療などです。

親知らずの抜糸や入れ歯の制作なども行います。

歯科医師の仕事は歯だけでなく口や舌などを含めた病気全般を取り扱います。

歯並びを綺麗にそろえる歯列矯正などを行う矯正歯科や、歯や歯並びの美しさを高める審美歯科などもあり、あらゆる技術を駆使して患者の口の悩みに応える職業です。

また、歯科医院に努めたり開業したりする以外にも、大学や研究所で研究医になる道や、画像診断センターでの勤務、民間企業での勤務などさまざまな道があります。

開業をする場合には、医学の知識のみならず、経営に関する知識も備えなければならず、決して楽な道ではありませんのでセミナーに通うなどして知識を増やしていきましょう。

歯科医院はコンビニよりも数が多いと言われるほど、数が増え続けているからこそ他の医院との差別化を図っていく必要があります。

一人でも多くの患者さんを呼び込むために、診療方針を変えてみたり訪問医療などを取り入れるなどして、患者さんのニーズに合わせた診療ができる環境を整えることも大切です。