看護師になるには
看護師になるには看護師国家試験に合格をして、看護師免許を取得する必要があります。
試験は看護に関わる知識を広範囲にわたって聞かれるために、学校の授業を聞いているだけでは合格できません。
しっかりと勉強をして過去問などで対策をする必要があります。
国家試験の合格率は毎年90パーセントほどです。
この数字を見たら大丈夫と思う人もいますが、決してそのようなことはなく、しっかりと事前準備をして臨む人が多いこと、志高く勉強をしている人が多いからこそのこの数字であることを理解しておく必要があります。
受験者数の推移
看護師国家試験の受験者は平成20年以降徐々に増えています。
これは看護師の労働環境の改善、仕事へのイメージが変わったことがあります。
一昔前までは、看護師はあまりなりたいと思われない仕事でした。
仕事が大変なこと、日々の勤務ではきついことや汚いことが多いために精神的負担が大きいこと、日勤や夜勤の変形シフトで大変なこと、給与が安いこと、福利厚生がきちんとしていないことなどが理由から、仕事がとても大変で稼げない、というネガティブイメージがとてもあったのです。
そのため、長く看護師は敬遠される仕事でした。
しかし、近年では労働環境も格段に良くなってきています。
福利厚生も充実していますし、人手不足も解消されつつあって無理なシフトが組まれることも減っています。
このような労働環境が改善されてきたことによって、安定して収入が得られること、国家資格を持っているために一生仕事に困らないこと、といったポジティブイメージが強くなり、なりたい仕事の上位になったのです。
さらに、最近では保護者が選ぶ子どもになってほしい職種の上位に常に看護師はあります。
このような事情から、看護師の受験者数は増えているのです。
看護師の受験者数が増えると、看護師の数が増えてしまい仕事がなくなることを不安視する人がいます。
しかし、当面そのような心配は不要です。
看護師の数は増えていますが、そのぶんこれからもニーズはどんどん高まることが予想されているためです。
昨今の高齢化の流れによって、医療を必要とする高齢者はこれからどんどんと増えることが考えられており、その点からも看護師の必要性がまだまだあるとされているのです。
そのため、看護師の資格を取得したのに職場がないとか、就職活動をしていて決まらないという悩みを抱えることはほとんどないとされています。
ただし、条件の良い職場や人気の職場は難易度が下がることはありません。
ですからそのような職場への就職を希望している人はしっかりと学生時代に色々な経験を積んで知識を身につけて就職試験に打ち勝つことができるよう準備をしておく必要があります。