メイクアップアーティストと名乗るには
メイクアップアーティストになるにあたっては特に特別な資格は必要ありません。
国家資格も存在していないので、現役で活躍しているメイクアップアーティストというのは特に何か資格を持っていて仕事をしているというわけではないのです。
自分自身が経験を積んで、人に知識や技術を伝えられるようになったり、メイクの技術を身につけて人にメイクをするようになったりして自らがメイクアップアーティストと名乗るようになるのです。
資格がなくてもメイクアップアーティストということができるため、その技術や知識は曖昧です。
大げさなことを言えば、メイクについて詳しくなくても自称という形でメイクアップアーティストということはできるのです。
そのような事態になると、経歴詐称や詐欺トラブルが起きる可能性も出てきてしまいます。
そこで、メイクの民間資格がいくつかあり、これらを取得することによって自分のメイクの知識や技術の証明とすることができます。
メイクアップアーティストに関わる資格
メイクアップアーティストとして活動するにあたって役に立つ民間資格はいくつかあります。
まずは、メイクアップ技術検定試験です。
これは、社団法人JMAが、メイクアップアーティストという仕事が世の中で認知させることや、技術や理念といった曖昧になっているものをもっと普及させることを狙いとして行っている試験です。
試験の種類は4種類あり、1級・2級・3級・4級で、数字が小さくなるほど難しくなります。
また、3級以上の試験では実技試験も行われています。
メイクについて学べる専門学校に通うとこの試験への合格を目指したカリキュラムが多く組まれています。
そのため、資格を取得するとメイクの基本技術が身についているという証明にすることもできるのです
次に、IBF国際メイクアップアーティスト認定試験というものがあります。
このIBFというのは国際美容連盟の略称であり、国際美容連盟が認定している試験となります。
試験を受けるにあたっては、IBFの認定校に通い修了していることが条件です。
試験は筆記と実技とがありますが、在宅での受験もできるため、子育て中の人でも試験を受けることができます。
美容師資格が必要なこともある
美容に関する職場の中には、美容師免許を持っていることがメイクアップアーティストとしての採用条件に掲げられることがあります。
これは、美容室でも成人式の着付けや結婚式のヘアメイクの際にメイクを施すことがあること、美容業界への知識を持っているということはメイクアップアーティストになるにあたっても必要であるという考えからです。
また、美容師の資格を持っているということは国家資格保有者の証明でもあります。
国家試験に合格する技量があるということは、その人の技術の証明でもあり、安心感にも繋がるために採用条件に美容師免許が加えられることがあるのです。