とても難易度の高い建築士試験
建築士の試験というのは日本の試験の中でも難易度の高いものの一つとして言われています。
その資格の中には1級建築士、2級建築士、木造建築士の3つがあり、受験資格もそれぞれで異なります。
建築士を目指すとなると、まずは2級建築士の資格を取得することから始まります。
2級建築士の試験では、まずは学科試験が行われます。
これは、建築計画・建築法規・建築構造・建築施工についての知識について問われます。
この学科試験というのは毎年20000人ほどが受験をしており、合格者は8000人ほどです。
合格率や40パーセントを切っているので難易度はかなり高いと言えます。
さらに学科試験を終了すると技能試験があります。
設計製図を作成する試験となっており、これは10000人の受験者に対して5500人ほどの合格となっています。
そのため、合格率は50パーセントほどであり、全体としての合格率は25パーセントほどです。
独学で学ぶことができるのか
合格率が低い試験ですが、2級建築士の内容自体は独学で学ぶこともできるものです。
しかし、完全に独学で試験に挑むというのはごく少数となっています。
多くの人は大学の建築学科に所属をしていたり、高校の際に建築コースを選択していたりというようにどこかの教育機関で建築についての勉強をしています。
このように独学ではなくどこかで学んでいる理由には製図設計のスキルが独学では身につきにくいということがあります。
実際の製図設計の試験というのはレストラン併用住宅の設計、であったり多目的スペースのあるコミュニティ施設といったとても難しいものであり、さらに設計にあたっての条件も指定されています。
そのため、ただ製図を引ければ良いのではなく、条件にあったものを作成していく計画性であったりうまく条件を組み込んでいく力であったりも必要です。
また、自分だけで製図をしていると偏った知識になりがちですし、出来上がるものもワンパターンになってしまいます。
やはりプロの指導を仰ぐ方がよりブラッシュアップした製図ができるようになり、その仕上がりも美しいものになります。
学校であったり予備校であったりに通うことで、こういったプロの意見を聞いたり添削指導をしてもらったりすることができます。
しかし、独学で試験に挑戦をしたいという場合には、こういった指導をしてくれる建築士の人を探してアドバイスをもらった方がやはり合格はしやすくなります。