宅建資格はどんな資格か
不動産関係の仕事をしていると宅建の資格が必要であるということを聞いたことがある人も多いものです。
この宅建というのは宅地建物取引主任者というのが正式名称の資格です。
試験の合格率は20パーセントほどであるためにとても難しい試験だと言われることがとても多いです。
しかし、難易度がとても高いわけではなく、合格するためにはいくつかのポイントがありそれを上手にクリアすることが重要です。
まず、この試験の合格率の低さには受験者のモチベーションの低さがあります。
会社から言われてとりあえず受験する、とか受からないけど惰性で受け続けている、といった気持ちの人がとてもたくさんいるのです。
実際、問題の難易度自体は決して高くありません。
そのため、専門学校や予備校、通信教育といったものを利用せずに独学で過去問を解いて合格しているという人もたくさんいます。
試験問題も四択ですし、受験資格もありません。
そのため、やる気を出して受験勉強を頑張れば十分にストレートで合格することもできます。
逆にいうと、浪人をするとそのぶん合格率は下がっていきます。
浪人期間に試験勉強ができるといえ、多くの人は仕事をしながら宅建資格の勉強をします。
そのため、モチベーションの維持がとても難しいのです。
特に不動産業で仕事をしている人はモチベーション維持が大変です。
宅建資格を持ってなくても仕事をすることができるため、なぜ資格を取らなければならないのか、勉強しなければならないのか、という気持ちが起こりやすいのです。
そのため、資格を取得すると決めたら確実に一度で合格できるよう、しっかりと準備をすることが望ましいです。
なぜ宅地建物取引主任者になる必要があるのか
宅地建物取引主任者には独占業務があります。
引越しをする際に、入居する物件を決めたら契約の時に重要事項説明というものが行われます。
これは、売買や賃貸の契約の前に対象の不動産がどのようなものであるのかということを買い手や借り手へ説明をする行為のことです。
この説明をしてさらに、その証拠としての署名や捺印をすること、最後の契約書への記名と捺印というのは宅地建物取引主任者にしか行えないことなのです。
基本的な不動産業務を行うにあたってはこの宅地建物取引主任者の資格がなくても仕事をすることができます。
しかし、このように独占業務があるために、資格を持っている方が職場内でも有利なのです。
また、職場によっては宅地建物取引主任者の資格を持っている人には資格手当がつくこともあります。
資格があればリストラのリスクも減らせますし、再就職の際にも有利になります。
そのような面からも取得を希望する人が多くいるのです。